今回は真庭市で小菊と白ネギを生産されている中山さんの第3回目です。とうとう小菊の出荷が始まったということでお伺いさせていただきました。

 定植後は消毒作業を行います。

菊の苗が大きくなってくると、虫の被害を防ぐため1週間~10日に1回の間隔で消毒液を散布します。防虫の目的で行うので、散布してすぐに雨が降ると効果がなくなります。雨の様子も考慮しながらになるので、梅雨時期は難しいです。

しっかり消毒液を散布します

菊の背丈が大きくなると、葉の裏に虫がつくことがあるので、葉の裏にもかかるように下から消毒液を散布したりもします。虫を見つけることは難しいので、防虫の為、定期的に消毒をします。
両親が協力しながら散布作業をしてくれます。作業を行うタイミングについては、父にいろいろと考えがあるようなので任せています。

お盆用とお彼岸用の畑で約200Lの消毒液を1回に散布します。

葉がこうなると出荷できません。菊は葉の緑色が大切だそうです。

 一輪菊は芽摘みの作業があります。

小菊は蕾がたくさんついても良いのですが、一輪菊にもたくさん蕾がつくので、7月の中旬頃から、芽摘みの作業をします。大きくてよさそうな蕾だけを残して、他の蕾を取り除きます。細かい作業になります。

一番大きい蕾を1つ残して他は摘み取ります。

一輪菊になります。

一輪菊の方が単価が高く売れます。豪華に見えるからですかね?

 整枝して3本にしています。

1株から3本の枝になっているのがわかりますか?

整枝作業をするときに、草が生えていれば抜いて除草していきます。除草作業は手作業です。

 白ネギは土寄せを2回しました。

これからまだまだ成長するのですが、夏は休眠期間に入り、成長が止まります。また夏が過ぎたら大きくなってくるので、土寄せを行う予定です。去年は8月頭くらいに一気に悪くなったのですが、父が何とかくい止めました。父の腕が良かったようです(笑)

白ネギには土を寄せて、畝がなくなっています。

 両親は体を動かしていないと調子が悪いようです。

「しんどいしんどい」と両親は言いますが、梅雨時期に雨で作業が無い日が続くと、体があちこち痛くなるようです(笑)。農作業を自分がしないといけない!という気持ちが両親の健康寿命を延ばしていると感じています。

 蕾が固いうちに収穫。

今年は5月の連休以降、気温があまり上がらず成長が遅いかなと思っていましたが、7月に気温が上がってからぐっと大きくなり、虫や病気の被害もあまり無く、比較的順調に生育してくれました。日中になると暑くなるので、畑出の収穫作業も早朝に行います。だいたい80~90cmの長さを目安に収穫を行っていきます。

小さい鎌で収穫作業を行います。

出荷する菊は、蕾がまだ固い状態の物を畑から摘み取った後、2晩ほどバケツに入れてしっかり茎に水を吸わせます。バケツの水を冷たくしてあげると、水を早く吸ってくれます。水をしっかり吸わせると咲きだして、色が出てきます。

収穫してすぐの菊は蕾が固く、あまり色が出ていません。

水を吸わせると蕾がほころんできます。

 7月中旬からお盆時期の出荷作業開始。

長さとグラムが決まっているので、茎が太い物、蕾が多くついているもの等、調整して10本の束を作成していき、箱の大きさに合わせて100本や200本を詰めていきます。

朝5時から皆で出荷作業。

出荷した日の2日後に卸業者さんに買われます。その後お花屋さんの店頭に並ぶまでもう数日かかります。その間、水に浸されることが無いようですが、低温で管理されているので枯れてしまうようなことはありません。

出荷するには、段ボール代金や運賃なども必要経費としてかかってくるので、なるべく1本の単価が高い時期にたくさんの量を出荷したいですね。昔はお盆の前に単価がものすごく上がっていたのですが、今の時代はそんなこともなくなってきています。

 お盆の直前は直売所に持っていくので大忙しです。

お盆時期の出荷は8月10日頃まで行いますが、それが終わってから8月14日までは農協の直売所に出します。お墓参り等が少なくなってきてはいますが、その時期には出しても出しても売れていくので、1日に数回持っていきます。それに加えて、個人的に直接買いに来られる方の準備もあるので、なかなか忙しいです。

お彼岸用は8月末~9月20日頃まで出荷作業をします。ソリダコも同じ時期に2回目の出荷を行います。

ソリダコも2回目の成長。1回目より背丈は低め。

 ご両親の様子を最優先にされた家族での農業でした!

今回、菊の栽培を初めから見せていただきましたが、野菜と同じように栽培にとても手がかかるのを見て、改めて驚きでした。お花なのに出荷の際にグラムの規格があるとか、単に束にして出荷するだけではないということも知り、びっくりでした。
菊の様子もですが、それ以上にご両親の様子もしっかり見られている中山さん。やさしさが伝わってきて、本当に良いご家族だと羨ましく思いました。ご両親もずっとお元気に農業を続けていただきたいです。

中山さんが育てられた菊を少し購入させていただきましたが、茎がとてもしっかりしていて1週間経過しても元気に花瓶で咲いてくれています。これも新鮮だという証拠でしょうか?近くに直売所がある方は、是非農家さん直送の新鮮なお花を購入してみてください。
長期間にわたって取材をさせていただきました中山さん、ありがとうございました!

1週間経過しても、花瓶でとてもきれいに咲いています。

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