今回、取材させていただいたのは岡山市北区でコールマンを栽培されている『みのり農』の角南さんです。コールマンの成長途中を見せていただきたく、お邪魔させていただきました。すくすくと育っている様子をご覧ください。
こちらもどうですか?
今年の暑さは何か影響があったでしょうか?
葡萄ハウスの中での作業は暑さで大変でした。桃も多少栽培をしているのですが、こちらは暑かった恩恵を受け、糖度が上がり、美味しく実りました。お米も自宅で食べる分は作っています。暑さと雨が降らなかったことで、途中、水が干上がったりもしましたが、カメムシの被害もあまりなく、今のところお米の出来は良さそうです。
コールマンは順調に大きくなっています。

太陽の光は必要
コールマンは段々と色がついてきました。日が当たるように果実の上側の葉っぱを取りのぞいたり、下にアルミのシートをひいて、下側からも太陽光が反射するようにしています。そうすると、色づきが良くなってくれるようです。実は今よりももう少しだけ大きくなるとは思います。最低気温が4度になったらボイラーが自動的につく仕組みですが、灯油が燃料なので経費節減の為できるだけ稼働はさせたくないので、それまでに色も糖度もしっかり乗ってもらえると良いのですが(笑)。出荷できるようになるまでにはあと1か月少々必要です。現状ではまだまだえぐみがありますが、ここから熟すとしっかり甘くなります。糖度に関して、今年は良いのではないかと思っています。気候が以前より暑くなっていることは、糖度にも関係しているのではないでしょうか。

ハウスの中はコールマンでいっぱいです。真ん中に見えるのがボイラー。
2月の基肥以降は肥料やりません。今年はミスをしてしまい整枝の段階で必要な葉を除去してしまい、どうなることかと心配しましたが、ここまでがんばって大きくなってくれました。夏の間は水やりと、粒間引き、あと、脇芽がすぐに伸びるのでそれをひたすら取っていました。脇芽を放っておくと、それが伸びて木になっていき、茂り過ぎて日差しが遮られたり、養分がとられてしまったりするので、出来るだけ早く取り除かなければいけません。脇芽をとっても2~3日後にはすぐに出てきてしまうので、夏場はサウナのような温室で脇芽の除去に追われます。

新しい芽がどんどん出てきます。
房の上のビニールカバーは9月に入ってから取り付けました。葡萄に色が付き始めると鳥に食べられてしまうことがあります。ハウスの中で育ててはいますが、ここのハウスには隙間があるので鳥が入ってくることがあり、鳥よけとしてつけています。
気温の下がり方によって色づきが違ってくるので、時期は多少前後すると思いますが、出荷は11月の中旬からを考えています。以前のように11月から凍えるような温度になるとぐっと色がつくのですが、最近は気温が高めなのでなかなか色がつかないように感じています。ハウスの中には800房くらいのあると思いますが、出荷は12月の上旬には終わります。12月の第1日曜日にはマルシェに出す予定です。

もう少し色付きが進んだらこんな感じになるそう。まだ出荷はできない状態。
ハウスの隣の菜園も見せていただきました。

唐辛子がとてもきれいです
菌ちゃん農法で育てたキャベツの外側はものすごく虫に食べられてしまったのですが、中はとてもしっかりしたキャベツができたので、買わなくて済みました(笑)。ピーナツやサツマイモも育てています。
今年は自然栽培に転換した初めての年なのですが、なかなか大きくならなくて、失敗だったんだなと思っていたところ、8月になってからぐんぐん大きくなり実ができるようになってきました。あきらめて抜いてしまわなくて良かったと思いました。急いで結果を求めず、待つ事が大事なんだという事を畑から教えられますが、その経験を子育てに生かせれば良かった‥‥と思ってもすでに成人してしまったので手遅れ(笑)でも、その反省を畑仕事や他の部分で生かしたいですね。そんな想いを与えてもらえる畑に感謝です。

取材前日のマルシェで購入させていただいた米ナス・ジャンボピーマン・九条ネギ
前日のマルシェで買わせていただいたジャンボピーマンは、ピーマン独特の癖がなく、肉厚でほんとうに美味しかったです。筆者は米ナスと一緒に味噌炒めにしていただきました。
食べられる日が楽しみです!
筆者が育てたわけではないのに、前回の取材からびっくりするくらい大きくなっているコールマンを見て、なんだか子供の成長を見るような気持になり、嬉しくなってしまいました。角南さんが大切に育てておられるコールマンを食べられる日が楽しみで仕方ありません!
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